No.3/2007.5発行

高血圧の一般的治療 院長/羽田 均
 高血圧は病初期にはあまり自覚症状はありませんが、脳卒中や心臓病など命に関わる合併症を起こすため、サイレントキラーとよばれています。これらの重大な合併症を予防するために、最近の治療では従来よりも、血圧をより低くコントロールすることが勧められています。

降圧目標値
 2004年の日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、若年者、中年者では、130/85 mmHg未満と従来どおりですが、高齢者では、140/90 mmHg未満、糖尿病では、130/80 mmHg満未と従来よりも厳格な降圧目標値が示されています。

減塩だけで血圧が下がる
 現在わが国では1日11gから12gの食塩を摂取しています。ほとんどの加工食品に食塩が添加され、また調味料としても、主に食塩を多く含んだものが使用されています。

 食塩摂取量と高血圧との関係の研究では、1日9gから1日3gまで制限するに従って直線的に有意に血圧が下がりました。これらの結果から、1日摂取量6g以下の減塩を勧めています。

 この6gとは、例えばカップめん1個に含まれる食塩量です。加工食品や外食で1日3食をとると、減塩は困難です。塩分を控えた料理を作るか、できあいの塩辛い料理は全部食べないで、残すようにしましょう。

適正体重の維持(減量)
 肥満はボディマスインデックス(体重Kg÷身長÷身長m)で25以上と定義されます。肥満は高血圧の重要な危険因子であるとされています。

 減量の降圧効果は確立されており、4-5Kgの減量で降圧が期待できます。また減量により薬の量を減らすことができ、合併する高脂血症や糖尿病も改善されます。

運動療法
 高血圧の運動療法では有酸素運動の早歩き、ランニング、水中歩行など軽い運動が勧められます。

 運動量としては、1日30分以上、できるだけ毎日定期的に行うのが良いとされています。このような運動を10週間続けると、平均で収縮期10 mmHg、拡張期6mmHgの降圧を認めました。

 また運動量の多さと降圧の程度はあまり関係がなく、継続して行うことが重要です。

 ただし重症の高血圧や、心不全、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病などを合併している患者さんでは、主治医に相談して始めるようにしましょう。また高齢者でも軽度の有酸素運動は有効で、制限すべきではありませんが、運動療法開始前に合併症の有無を確認する必要があります。

 

 高血圧は糖尿病や高脂血症など他の生活習慣病を合併しやすく、また最近ではメタボリックシンドロームの診断でも重要性を増しています。新しい降圧薬では血圧を低下させるだけでなく、糖尿病発症を予防したり、メタボリックシンドロームの進展を抑制する効果のあるものもあります。自分の病状に合った治療を受けるようにしましょう。
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皆様、入院したり、手術を受けたりした経験はありますか? 看護師/三戸部 智子
 健康には自信のあった私ですが、三月に生まれて初めて手術を受けました。私の場合、簡単な手術と、たった九日間の入院でしたが、とても良い経験をすることができました。
 その時、特に感じたことは、短い入院にもかかわらず、体力や筋力がとても落ちたということです。退院した後の何日間かは、家で軽い家事をしただけで、とても疲れましたし、階段を登ると足に力が入らずフワフワとした感じがしました。入院中も全く体を動かさないでいた訳ではないのですが、こんなにも体力や筋力が落ちるものかと、自分でも驚きました。高齢者の方々が長い間入院されていると寝たきりになってしまいがちだと聞きますが、その理由が分ったような気がしました。
 私は、今まで、特に体を鍛えてみようなんて思ったことはなかったのですが、今回の入院をきっかけとして、普段からちょっとした運動をしたり、外を歩いたりしてみようかなと思っています。皆様も、体力や筋力アップ始めませんか?
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受付では毎月保険証の確認をさせていただいております。 受付/鈴木 理恵
 お手数だとは思いますが、保険の種類や記号番号、負担割合等を確認させていただいておりますので、月初めには忘れずお持ちくださるようよろしくお願いします。
 また、健康管理手帳をお持ちの方は、毎回忘れずお持ちくださるようお願いします。お家での手帳への記入も継続的に続けることで、自分の体調を把握することが出来ると思います。是非体調管理に役立ててください。
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私達受付スタッフは患者様にはどのように映っているでしょうか。 受付/山形 いづみ
 私からすると、長女と次女が同年齢ですし、まじめで、ひたむきでしっかり者の精神状態もすこやかなふたりの娘達です。
 医療関係のお仕事をさせていただくまでは、健康第一と思っていました。ですが最近、いろいろな事件が多い中、健全な精神を持つことは大切なことであると感じます。そして健康な身体があれば幸福です。
 なるべくお待たせしないように取り組んでおりますが、時間帯が集中してしまう為、お待たせしてしまうこともあります。気が付いたことなど気軽に声をかけて下さい。信頼される受付窓口を目指して、忙しさに紛れないように心をこめて、業務をすすめて行ければと思っています。
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私は、昨年の四月より東京から来ました。 看護師/酒井 美津恵
 以前より北海道に興味があり、東京で勤務している間は、毎年スノーボードに来ていました。こちらに来てすぐに北海道の各地を、10日間程かけて車で巡り、東京では味わうことのできない自然の偉大さ、食べ物も新鮮なものばかりでおいしく、虜になっていきました。
 また、こちらで勤務を始めてすぐにこんなことがありました。患者さまから、「体が、こわい。」といわれ、えっ?こわいってお化けでも!?なんて思ってしまいました。まだまだ道民一年生ですが、患者さまお1人お一人と一緒に考え、健康管理のお手伝いができればと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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